オータムミュージックフェスタのご案内

フェイスブックの仙台チェンバーアンサンブルのページに投稿したコメントをこちらにも紹介します。


仙台チェンバーアンサンブルは2006年に結成しました。

結成のきっかけは2006年の4月のある日、旧知のある先生から「最近、面白そうなことやっているね。角田市の某小学校で6月に鑑賞教室やってもらえない?」というお電話をいただいたことです。 そこで、前々からやってみたかった谷川俊太郎さんのテキストの「動物の謝肉祭」をメインにしたコンサートを思いつきました。そして、メンバー集めですが、フルートの渡邉さんとピアノの門脇さんはすでに一緒に活動する仲間。ヴァイオリンの岡さん(その後私の奥さんになりました)はその数ヶ月前に知り合いになったばかり。チェロの塚野さんはちょうどそのお電話のあと1週間後に私のリサイタルでブラームスのトリオを共演してくれる予定になっていました。このメンバーに真っ先に連絡。 歌とナレーションをやってくれる知り合いがいなかったのでフルートの渡邉さんに紹介を頼み、勝又さんと会い、これで6人。このメンバーで角田へ行くことにしました。ただ、団体名はまだありません。

 5月、打楽器の朝倉さんのお宅で世間話をしているときに某音楽事務所から朝倉さんに電話。朝倉さん「ああ、そういうことなら今目の前にちょうどいい人がいるから代わりますよ」。新しいスクールコンサートの企画で演奏者を探しているということで朝倉さんにきた電話を代わり、今練習を進めているユニットの話をする。「では、企画書を書いて出してください」ということに。  企画書を出してしばらくしてその担当の方から電話「ユニット名は?」と質問。とっさに口から出たのが「仙台チェンバーアンサンブル」でした。無事企画が通り、9月に福島県でスクールコンサートをすることになりました。  そんなこんなで朝倉さんにも入ってもらうことになり、7名のメンバーが確定。 東北電力のスクールコンサート、宮城県文化振興財団のアウトリーチなどを中心にした活動が始まりましたがこんなに長く続くとは思っていませんでした。

思い出深い演奏は数多くありますが特に忘れられないのは青森演奏旅行の最終日に下北半島の青森県佐井村で演奏したときのこと。マグロで有名な大間からまた車で2時間近くかかる小学校でした。我々7名に大して子供たちは6名。アットホームで忘れられない本番でした。帰りは9時間近くかかってうちについたときにはもうへとへとでした。

 また、東日本大震災の前の月に気仙沼市で3日間のアウトリーチとホールでの演奏会を行いました。その本番の夜に泊まったペンションも津波で流され、あの時は自分たちのこともありましたがアウトリーチや演奏会に来てくれた方々のことを思うと本当に辛い日々でした。3月下旬には南三陸の皆さんが避難している登米市の中学校に演奏しに行きました。当時はガソリンがなかなか手に入らず「ガソリンが買えたら行こう」ということになりました。メンバーそれぞれ行列に並び、ガソリンを入手して演奏に行きました。会場の中学校の吹奏楽部と一緒に演奏しました。「本当に演奏なんかに来てよかったのか」と思いましたが今にして思えばその後の活動への覚悟が決まった瞬間でもありました。 6月には気仙沼へ。アメリカから寄贈されたアロマキャンドルを数百個を車に詰め込んで避難所と中学校に届け、演奏しました。避難所には蠅がたくさんいてすぐそこにはガレキ。音楽なんかやっていていいのか自問しながらではありましたが演奏しました。 2012年には打楽器が朝倉さんから小林君に交代しました。この交代にもドラマがあったのですがまたご紹介したいと思います。

ほかにもエピソードには事欠かないチェンバーアンサンブルではありますがコロナ禍では世界中の音楽家と同じように活動ができなくなってしまいました。

今回の「オータムミュージックフェスタ」はそこから再起したいという願いで企画しました。原点である「動物の謝肉祭」を中心に我々のやり慣れたレパートリーを多く演奏します。前述の気仙沼の避難所で初演した荒芳樹さんの「これからのこと」はタイトルの通り、「いま」と「これから」を思わずには演奏できない作品です。耳障りよく優しいようでいて厳然としたものが音楽の中に存在してるように思います。 作曲の仲沼さんは大学院生のころからチェンバーアンサンブルの作編曲をお願いしています。いまは福島で作曲活動をしていていまドラマで話題の古関裕而にも仕事で関わることがあるそうです。今回は2017年に書いてもらった作品の改作「古関裕而へのオマージュ」と「高原列車はゆく」も演奏します。

だいぶ長くなってしまいましたが「ミュージックフェスタ」、なかなか地味そうでいて実は面白いコンサートになると思います。ぜひ足を運んでいただくか配信を視聴ください。会場で、または画面越しにお会いすることを楽しみにしております。


ツイキャスの配信はこちらです


21回の閲覧

最新記事

すべて表示

半年ぶり

今日は東北学院大学のレッスンでした。 実に半年ぶり。 この間、学生たちとはzoomで楽典の勉強会をしたり、打ち合わせを進めてきましたがやっと合奏です。 いまは今月と来月初旬の本番にむけた練習で学生指揮者が振るのでその指導ですが12月下旬に定期演奏会を予定しています。 さて、オータムミュージックフェスタもいよいよ明後日になりました。 今日は当日配信を担当してくれるイトオンさんが会場に行って打ち合わせ

© 2014 by Mitsunori Kanou. Proudly created with Wix.com