昨日の午後から南相馬市の文化会館「ゆめはっと」にお邪魔して今日の「ゆめはっとジュニアウインドオーケストラ」のコンサートにエキストラ出演させていただきました。
指揮は仙台フィルの前の指揮者、山下一史先生。
とても情熱的で素晴らしい指揮でした。自分の指揮の勉強にもとても参考になりました。
そこで、なんと思わぬ再会がありました。
震災前に指導に行っていた浪江中学校の時にいたクラリネットの子が大学生になっていて卒団生として参加していました。いまは東京の音大で音楽教育を専攻しているとか。
実は震災の10日ほど前、浪江中に合奏指導に行く予定がありました。
でも、その前の週にチェンバーで気仙沼での公演があり、2日間のアウトリーチとホール公演。それもチェンバーで初の単独公演ということで重いプレッシャーの中で過ごしていて、本番が終わった後はやっぱり身体にきてしまい、レッスンをキャンセルさせていただいていました。
そして、震災。
原発の事故が起こり、自分のことも大変は大変でしたがとりあえず家も家族も無事で食べる者もとりあえずあった状態だったのですがお世話になった気仙沼のことと、浪江の皆さんのことが頭から離れませんでした。
浪江中の先生には連絡がつき、とりあえず無事でそれぞれ避難したということは聞けたものの、それ以上は聞くことができませんでした。
そして、その年の夏、福島市のある中学校での合奏指導の時に浪江中から避難してきている子にバッタリ会い、とてもうれしかったのですが、今回はそれ以来のことでした。
すっかり大人になって楽しげに話す姿に、感激しました。
そして音楽教育を勉強して先生になる、ということにもとてもうれしくなりました。
もちろん、コンサートも楽しくて素敵だったのですが、この再会には本当に心が温かくなりました。