本日、長年指導していた仙台市立上野山小学校の吹奏楽団「若杉バンド」の卒業コンサートがありました。
このコンサートをもって私も指導者を卒業しました。
学生を終えて仙台に戻り、すぐの頃から続いていた学校で、学校の先生が指導する形ではないので私が長年、顧問のようなことをしていました。実に17年と半年。
当時はバンドが担当の先生の転勤により指導者不在の状態でした。一旦職員会議で廃部が決定したものの、保護者の皆さんの熱意で「外部から指導者を連れてくること」を条件に存続が決まったところでした。
コンクールなどにも出ておらず、楽器はほとんど故障していたり、レパートリーも年に2曲、本番も学区のお祭りと学芸会の二つだけ、という状態でした。
それを歴代の親の会の皆さんと二人三脚で活動を増やし、楽器を直し、活動の基盤を作ってきました。
私も小学生の指導をどのようにやったら良いかが全く分からず、試行錯誤でした。知り合いの小学校の先生方にもアドバイスをいただいたりしながら少しずつ慣れていきました。
そして、大学生のボランティアの皆さんにも力を借り、なんとか続けていくことができました。
ただ、ここ数年、なかなか思うように練習にもつけず申し訳ないことが続いていたため、今年度でメインの指導者を退任させていただくことにしました。
後任には同じくクラリネット奏者の若手をご紹介し、来年度は引き継ぎを一年かけてするつもりでアドバイザーとして関わることになりそうです。
今日のコンサートでは皆さんに暖かく見送っていただき、とても言葉にできないほどの感謝と感動でいっぱいになりました。私は幸せ者です。
ここでとても多くのことを学びました。音楽をするまでに大切なこと。音楽を通してこれだけ人生を豊かにできる、ということを知りました。そして、若くて至上主義のようになっていた自分をほぐしてくれたと思います。
子どもが好きになったのもここで指導してからです。
いまいろいろなことを思い出しながら感傷に耽っています。
長年に渡りお世話になった上野山地区の多くの皆さま、本当にありがとうございました!