公益財団法人 仙台市市民文化事業団の助成でこの度、ジャック・ランスロの26のエチュードの解説動画を制作しました。
6月から収録方法などテストを重ね、すこしずつ戻ってきた仕事と子育ての合間を縫って準備をしてきました。本格的に収録が始まったのは10月に入ってから。締め切りが今月末だったのでチェンバーや杜の室内楽と同時進行で先週辺りは気が変になりそうでした。
26曲のエチュードすべてに伴奏をつけています。仲沼君と小林君に半分ずつ楽譜を作ってもらい、山形君、菅野さんにピアノを弾いてもらいました。最後の2曲、25番には塚野さんのチェロ、26番にはうちの奥さんのヴァイオリンも入っています。
動画は 1演奏 2解説 3カラオケ音源 で構成されています。
演奏とカラオケのテンポが若干違うものがありますがこれは最初の演奏は自分のテンポ、カラオケの方は中学生ぐらいがレッスンで演奏するテンポを想定しました。
こういうエチュードに伴奏をつけるのは危険という意見もあるし、この伴奏は違う、という方もきっといると思います。ですが、私自身学生時代藤井一男先生のローズの32のエチュードの伴奏付きのCDを聞いて非常に役に立ちました。師匠には「変な伴奏だから聞くな」と言われましたが・・・
実際、吹奏楽だけで音楽をやっている子供達の多くは単旋律から和声を想像するなどというのはかなり難しいと思います。正直、ほぼ無理です。
特に9番の途中や21番の中間部など、和声が分かっていればソルフェージュしやすくなる部分もいくつもあります。
レッスンに行っていない生徒さんのクラリネットの勉強の役に立てたらこんなに嬉し事はありません。
収録する中で、自分のクラリネットの基礎力のなさをつくづく実感しました。それと解説の語彙のなさ。納得のいく録音は片手で数えられるほど。あとはどこかで妥協しました。
自分の力のなさと向かい合うのは非常に辛く、苦しい作業でしたが協力してくださった作曲家、ピアニスト、弦楽器のみなさん、録音方法についてアドバイスをいただいた作曲家の荒芳樹さん。スタジオと録音機材を貸してくださった細谷さんのおかげでなんとかすべて公開することができました。
今回、編集や録音のことも勉強できたのでこれからの活動に活かしていきたいと思います。
そして、この動画公開にともない、YouTubeチャンネルの名前を
にしました。エチュードの動画もこちらに載っています。
今後も動画を制作していく予定です。よかったらチャンネル登録をよろしくお願いします。
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