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執筆者の写真solfamusica

伊澤長俊先生の思い出

明日から吹奏楽コンクールの県大会です。


今年も忙しく各地へレッスンに伺いました。

自分の出番も日曜日、古川シンフォニックウインズと演奏します。


東北学院大学は残念ながら地区大会を通過することができませんでしたが春のバンドの状態を思えば十分な演奏をしてくれたと感じています。


昨日、大学のバンドの楽譜庫に楽譜を物色しにいったところ、かつて東北学院大学で教鞭をとられていたオルガニストの故伊澤長俊先生の追悼CDを見つけました。

隠しているわけではないのですが私は尚美を卒業した後、2年半ほど東北学院大学の夜間コースに通っていました。教員免許をとって先生になろう、と考えていたのですが音楽と楽器への思いが断ち難かったのとたまたま先輩に誘われて始めた吹奏楽指導の仕事が思いの外増えてしまったので大学は2年生から3年生に進級できず、2回目の2年生もほとんど学校に行けないほど仕事が忙しくなり、結局退学しました。


その大学生時代、伊澤先生の音楽の授業を履修していました。教養科目なので確か半年、週に1回だったと記憶していますが「仙台のすごいオルガンの先生」ということぐらいは知っていて、どういうきっかけだったかは覚えていませんが何回目かの授業のときに「実は東京でクラリネット専攻していた」と話しました。すると、先生は非常に喜んでくださり、「では、半期の最後の授業は礼拝堂でオルガンコンサートにするから1曲一緒に演奏しましょう!」と仰っていただきました。そして、その期の最後の授業、土樋の礼拝堂でモーツァルトのクラリネット五重奏曲の第2楽章を先生のオルガンの伴奏で演奏しました。

「オルガンも管楽器の仲間だから音がよく合うね」と言ってくださったのを今でもはっきり覚えています。


授業はそれが最後だったのでその後はお会いする機会もなく、私も大学をやめてしまって、先生がその後若くして亡くなったという話も亡くなってしばらくしてから知りました。


それが、奇しくも私がまた東北学院大学に通うことになり、不思議な形で「再会」しました。


もし、先生がご存命だったらそろそろ定年、というぐらいだったと思います。「SWEの指揮をすることになりました」とご挨拶に行ったら喜んでくれただろうなあ。などと考えてしまいました。

CDの冊子を読みながら伊澤先生がいかに素晴らしいオルガニスト、教育者であったかを改めて思い返し、早すぎる死に悲しくなりました。


明日移動中にじっくりそのCDを聴いてみるつもりです。






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